副流煙(受動喫煙)の害を知っておこう | 禁煙応援サイト「もうやめよう!そのタバコ」

社会問題となっている受動喫煙の害を調べてみる

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タバコは自分自身だけでなく他人にも迷惑をかけるという問題があります。それは副流煙と呼ばれる喫煙者から発する煙です。

 

喫煙者の人でも他人が吸う煙は苦手という人は多いでしょう。それは副流煙に含まれている有害物質が主流煙(自らが吸う煙)よりも多く刺激が強く感じられるからです。

 

自分が吸いたいから吸うというのは自己責任の範疇ともいえますが、タバコの煙が嫌いな人にその煙を嗅がすというのはどうでしょうか?今一度副流煙とはどういうものかを考えてみたいと思います。

 

副流煙による受動喫煙の害ってどうなの?

 

■主流煙よりも害の大きい副流煙

 

イギリスの学者リチャード・ドル博士は「非喫煙者が喫煙者と同室で1日1時間過ごす事は、アスベストを含有する建物で20年間を暮らすより、肺ガンを発症させる確率が100倍近く高い」と述べています。

 

アスベストについて

アスベストは、耐熱性、絶縁性、保温性に優れ、断熱材、絶縁材、ブレーキライニング材などに古くから用いられ、「奇跡の鉱物」と重宝されてきた。しかし、高濃度長期間暴露による健康被害リスクが明らかになったことで、アスベスト含有製品の生産や建設作業(アスベストの吹きつけ)に携わっていた従事作業者の健康被害が問題となり、「静かな時限爆弾」と呼ばれるようになった。(wiki引用)

 

アスベストが健康被害を与えるのは周知されていますが、それ以上に受動喫煙によって煙を吸わされた人は害が大きいとリチャード・ドル博士は指摘しています。

 

主流煙には4000種類の化学物質と、200種類以上の有害物質が含まれています。しかし、副流煙には主流煙以上に有害物質が多く含まれているとされています。

 

主流煙を1とした場合、副流煙に含まれる有害物質の量を見てみましょう。

 

ニトロソアミン(発がん性物質) 52倍
アンモニア(有害刺激物) 46倍
一酸化炭素(酸素不足を招く) 4.7倍
カドミウム(発がん性物質) 3.6倍
タール(発がん性物質) 3.4倍
ニコチン(中毒症状を招く) 2.8倍

 

なんとニコチンは2.8倍、ニトロソアミンと呼ばれる発がん性物質は主流煙に比べて52倍も含まれていることになります。その他の数値も軒並み高いことが伺えます。

 

子供にまで危険がせまる!?

 

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国立がんセンター長の平山雄氏は、1966年(昭和41年)から1981年(昭和56年)にわたって、40歳以上の健康な妻91,540人の中から発生した200人の肺がん患者を疫学調査し夫が喫煙者の家庭である9万人を14年間にわたって追跡した調査結果では、夫が1日20本以上吸う家庭ではその妻は肺ガンになるリスクが2倍に増えてしまったということが判明したそうです。

 

この平山雄氏の論文に対し、調査手法の守備があるとして否定的な意見もありましたが、 1985年2月12日、フランスのリヨンでWHOの機関である国際がん研究機関の医学専門家ら(平山氏も参加)によって議論された会議では、会議最終日に満場一致で「たばこの煙(主流煙、副流煙)のヒトへの発がん性の証拠は十分」であると結論されています。

 

夫婦間でも影響があるということは当然、子供にもその影響は及ぶと考えられます。一般的な社会人の休日を年間100日程度と考えてみた場合、乳幼児から父親がタバコを吸っていたとしたら子供が成人する頃にはすでに肺がんリスクが一般の人よりも高いということになってしまいます。

 

人によっては「同室では吸っていない」「子供の前や妻の前では吸っていない」と配慮してる人もいるでしょうが、喫煙者が仮に外で吸ったとしてもその空気自体は循環し家の中に入ってきます。また喫煙者がタバコを吸い終わったあとの呼吸からも有害物質は含まれています。

 

副流煙は防げるのか?

 

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副流煙が嫌ならマスクをすればいいのでは?と考える人がいるかもしれません。しかし残念ながらタバコの副流煙は粒子状物質とガス状の物質とで構成されていますので、市販されているマスクでは有害物質がすり抜けてしまうそうです。

 

主流煙の平均粒子径は、0.2-0.3μ、副流煙の平均粒子径は、0.15μ

 

例えるなら網戸をしめても空気も風も入ってくるように、煙もマスクの繊維の隙間を通って入ってくるわけです。特殊に加工された防毒マスクであればある程度防げるかもしれませんが、一般的に販売されている花粉マスクでは防ぐ事は到底無理なのです。

 

空気清浄機でも副流煙の害は防げない!?

 

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『タバコと空気清浄機の真実を暴露するホームページ(現在閉鎖)』というサイトを参考にさせて頂きました。

 

このサイトの研究発表では空気清浄機では有害物質の96.7%は除去できないと報告されています。粒子成分の物質が清浄フィルターでひっかかったしても、タバコの煙に含まれる有害物質のわずか3.3%に過ぎないとあります。

 

しかもこの数字は粒子の除去が100%出来ると仮定した場合ですので実情はもっと悲惨な結果になるかもしれません。タバコの有害物質のほとんどはガス状なので、清浄フィルターを素通りしてしまうとのことです。

 

"厚生労働省の分煙効果判定基準策定検討会(座長=内山巌雄・京都大学教授)の報告書によると、「分煙のために広く使われている空気清浄機は煙の粒子はかなり除去できているが、一酸化炭素や発がん物質などガス状のものは取れていない」とされ、「空気清浄機は発がん性物質などの有毒ガスをかえって周囲にまき散らす」と警告しています。タバコと空気清浄機の真実を暴露するホームページより一部引用"

 

喫煙者の中には「空気清浄機を置いています」と家族への思いやり心から空気清浄機を設置している人も多いでしょう。しかし本来、煙の害を減らすには悪い空気を外に出す「換気」しかないのですが、空気清浄機を設置することで換気する機会が減らしている可能性すらあります。いずれにしても、副流煙対策に空気清浄機は万全ではないということを知っておきましょう。

 

個人で出来る副流煙対策
・家庭でタバコを吸う場合は外で吸う。
・外で吸った場合は30分程度経ってから家に入る。
・指定の喫煙場所以外では吸わない。
・マンションのベランダで吸う場合、隣近所の窓が開いていないかを注意する。
・オフィスで吸う人は可能な限り換気扇の下を席にしてもらうよう交渉する。

 

ちょこっとQ&A

 

Q、喫煙権は認められてるんだから、副流煙くらいで文句は言わないで欲しいんだが?

 

A、タバコがおおやけに販売されている以上、たしかに喫煙は権利として確立されています。しかしタバコを吸わない人にとってはそれを拒む権利も持っていると思います。今ではあらゆる施設が 禁煙となっています。喫煙権を持つ者の意見がマイノリティになってきた証です。人に嫌がられ、「タバコ臭い」と陰口を叩かれ、そして自分の健康を害する。そんなタバコに固執する権利とはなんでしょうか?

 

 

・参考書籍

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